
写真 引用
https://www.forbes.com/profile/warren-buffett/?sh=1e36e7e24639
目次
バフェットとは、簡潔な人生まとめ
ウォーレン・バフェット氏といえば、世界の富豪ランキングの常連であり、世界最大の投資事業会社バークシャーハサウェイの最高責任者を務める人物です。
「オマハの賢人」と呼ばれビルゲイツを始め、ビジネスパーソンには多くの彼の信奉者がいます。
ウォーレン バフェットは 1930 年にオマハで生まれました。彼は幼い頃からビジネスの世界に興味を持ち、株式への投資に興味を持ちました。
バフェットは、ペンシルバニア大学のウォートン スクールで教育を受け始めた後、ネブラスカ大学に戻り、そこで経営学の学士号を取得しました。
その後、コロンビア ビジネス スクールに進み、そこで経済学の学位を取得しました。
バフェットは 1950年代初頭に投資セールス担当者としてキャリアをスタートさせ、1956年(26歳)に自身の会社バフェットアソシエイツを設立しました。
それから10年も経たない 1965年(35歳)に彼は当時繊維会社のバークシャー ハサウェイを配下にいれました。2006年6 月には全財産を慈善団体に寄付する計画を発表しました。
その後2010 年にバフェットとビルゲイツは、富裕層か慈善活動を追求することを奨励するために Giving Pledgeキャンペーンを立ち上げました。
バフェット4つの投資ルール
能力の輪を理解する
バフェットは理解できないもの、自分から遠いものに投資すべきでないといいます。
投資家は株式を購入する前に、ビジネスの運営方法、ビジネスモデルと利益の将来にわたっての持続可能性を完全に理解しておくべきだと述べています。
それはバフェットがよく言う、自分の能力の輪を理解することです。
スマートフォンおよびパソコンメーカーのAppleを除き、バフェットはテクノロジー株に投資をしてきませんでした。
それはビジネスモデルを判断するのに十分な能力がないと分かっていたからです。
株価を買うんじゃなく、ビジネスを買う
1949年にバフェットが大学生の時にバリュー投資のパイオニアであるベンジャミン・グラハムによる画期的な本「賢明なる投資家」を読み重要な教えを得ました。
CNBCによるとバフェットは2002年のバークシャー・ハサウェイ年次総会で以下のように発言しました。
「チャートで上下に揺れるものを見たり、人々が株価が上昇することを仄めかしたり、来週上がるか、分割されたり、配当が増加するかを気にする代わりにビジネスを購入しています。」
CNBCによると、グラハムの本の重要な教えは、株式を購入する時株価の短期的な変動を心配するべきではなくビジネスの一部の所有者になるということです。
実際、バフェットは短期的な価格変動は長期投資家が無視すべき「ノイズ」だと表現しています。
安全域を確保せよ
バフェットがグラハムから学んだ3つ目のルールは、本質的価値から大幅に売り込まれており、本質的価値と現在の市場の間に乖離がある「安全域」がある株を買うということです。
CNBCによるとこのバーゲンアプローチとることは、本質的な価値を高く見積もられている株や不測な出来事でバラ色の見通しが崩れた場合に備え、潜在的な損失を限定的にします。
価格を見ない
バフェット投資初心者にとって、米国経済と米国株式市場に長期的に投資することが最も安全な投資だと信じています。
バフェットは言います「私が最初の株式を購入したとき、株価指数ファンドを購入し、価格を見ることはありませんでした…あなたが農場を買う時のように」とCNBCに語りました。
当時のインデックスファンドへの150万円の投資は、複利によりを今日7億円以上の価値があるだろうと述べました。
バフェット最新ポートフォリオ
※2022年11月現在
英名銘柄 | 銘柄 | 保有割合 |
Apple Inc | アップル | 41.76% |
Bank of America Corp | バンク・オブ・アメリカ | 10.30% |
Chevron Corp | シェブロン | 8.02% |
Coca Cola Co | コカ・コーラ | 7.57% |
American Express | アメリカンエキスプレス | 6.91% |
Occidental Petroleum | オキシデンタル・ペトロリアム | 4.03% |
Kraft Heinz Co | クラフト・ハインツ | 3.67% |
Moody’s Corp | ムーディーズ | 2.03% |
Activision Blizzard Inc | アクティビジョン・ブリザード | 1.51% |
Taiwan Semiconductor | 台湾セミコンダクター | 1.39% |
バフェットのアップルへの傾倒ぶりが確認できる。アップル1社でポートフォリオの42%、2位のバンク・オブ・アメリカと合わせて50%以上を2社に投資している。
上位10社のポートフォリオに占める割合はなんと87%です。上記表がバフェットの現在のポートフォリオの大半といっていいでしょう。

画像
https://hedgefollow.com/funds/Berkshire+Hathaway
バフェットの資産推移

https://finmasters.com/warren-buffett-net-worth/
※1ドル=140円換算、インフレ等は考慮せず。
西暦 | バフェット年齢 | バフェット資産推移 |
1944年 | 14歳 | 70万円 |
1945年 | 15歳 | 84万円 |
1949年 | 19歳 | 140万円 |
1951年 | 21歳 | 280万円 |
1956年 | 26歳 | 364万円 |
1960年 | 30歳 | 1億4000万円 |
1963年 | 33歳 | 3億6400万円 |
1965年 | 35歳 | 9億8000万円 |
1967年 | 37歳 | 14億円 |
1969年 | 39歳 | 35億円 |
1973年 | 43歳 | 47億6000万円 |
1974年 | 44歳 | 19億6000万円 |
1977年 | 47歳 | 93億8000万円 |
1982年 | 52歳 | 526億4000万円 |
1983年 | 53歳 | 868億8000万円 |
1986年 | 56歳 | 1960億円 |
1988年 | 58歳 | 3220億万 |
1989年 | 59歳 | 5320億円 |
1996年 | 66歳 | 2兆3800億円 |
2002年 | 72歳 | 5兆400億円 |
2013年 | 83歳 | 8兆1900億円 |
2021年 | 91歳 | 12兆7400億円 |
特に30歳、52歳、66歳の伸びがすごい。
グラフでも50代から急激に資産が増えている。
バフェットと食事
これを読んでバフェットの食生活が健康的であると考える人はいないでしょう。
億万長者の投資家はコーラ(特にチェリーコーク)、アイスクリーム、ハンバーガー、ホットドッグ。ジャンクフードとして知られているさまざまな食品をよく食べることで知られています。
ベルゲイツやイーロン・マスクも食事にはあまり気を払わないことで知られています。
バフェットは無類のチェリーコーク好きで飲むのは普通のコーラではなくチェリーコークかダイエットコークだそうで「体の4分の1はコーラだ」と冗談を言います。またコカコーラはバフェットの大きな投資し先です。
一方バフェットは野菜に対する嫌悪感を表明しており、ブロッコリーが嫌いです。またお菓子とは別に塩分も多く摂取します。食事についてバフェットはフォーチュン誌に、「数理計算表を調べたところ、死亡率が最も低いのは6歳児だったので、6歳児のように食べることにしました。「それは私が取れる最も安全なコースです。」と述べています。
またSee’s Candyのクッキーが大好きでバークシャーの株主総会ではコカコーラとSee’sのクッキーがセットで置いてあり、クッキーをつまみながら投資家からの質問に答えます。
インフレ時の資産防衛と投資
■インフレとは?
そもそもインフレは通貨の価値が物やサービスと比較して減少していくことです。円やドルの様な通貨の価値がなくなっていく中、最善の投資戦略はなにか、多くの方が答えを探していることと思います。
■インフレ時の投資対象
2015年の株主総会でインフレ時の良い投資として、ウォーレン・バフェットは以下のように発言しています。
『一度購入し、その後に追加で資本を投入する必要のない資産』
バフェットは不動産を良い投資の例として挙げています。
■インフレ時に投資対象としてふさわしくないもの
『購入後、多くの資本を追加で投入する必要のある資産』
バフェットは鉄道や公益事業等、追加で設備投資等を要する投資をインフレ時には相応しくないとしています。
また1981年の株主に宛てた手紙では、以下の二つの特徴を備えた企業はインフレに耐えられると書いています。
1.多くの損失やマーケッットシェアを失うことなく、簡単に製品の値段を上げることができる企業
2.わずかな資本の追加で多くのお金を稼げる企業
またバフェットは常々人々に一つの株を選び投資するのではなく、S&P500のような経費率の低いインデックスに投資しなさいと繰り返し述べています。
米国は2022年、前年比で6%~9%という強烈なインフレーションに見舞われている。 そんな中、バフェットがCEOを務めるバークシャーで以下の銘柄が買い増しされた

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バフェットインフレ時の投資
Apple
Appleは言わずと知れた世界的なテクノロジー企業。
2016 年にバフェットの副官がバークシャーの最初の 1,000 万株を購入して以来、バフェットはアップルのビジネスを高く評価するようになりました。
それ以来、彼は折り畳み式の携帯電話を捨てて iPhone に乗り換え、バークシャーのアップル株を増やし続け、同社を高く評価している。
Chevron
シェブロン(NYSE: CVX ) は、主に多数のガソリン スタンドで知られる多国籍エネルギー企業として運営されています。バフェットは第1四半期に、既存のポジションを1億2093万株、バークシャーは 2020 年第 4 四半期に初めて CVX 株を購入しました。
第 1 四半期の時点で、シェブロンは 7.02% の配分でファンドの 4 番目に大きいポジションです。第 1 四半期の時点で、ファンドはさらに 588 万株のオクシデンタル ペトロリアム(NYSE: OXY ) を購入しました。
OXY
オクシデンタル ペトロリアムの事業内容は、主に石油、天然ガス(液体)、および天然ガスです。
2022 年の石油とガス株は一貫して市場を上回っており、Occidental Petroleum の株価は 2022 年初頭から約 100% 急騰しており、S&P 500 のトップパフォーマーの 1 つです。
インフレと2月のロシアのウクライナ侵攻による。
2022 年上半期の大半で、米国の原油価格は上昇しており、3 月初旬には 1 バレルあたり 130 ドル前後でピークに達しました。
しかし、価格は後退し、8 月初めには 1 バレルあたり 94 ドルのテクニカル サポートを下回りました。10 月 25 日、米国の原油価格は 1 バレル 83.47 ドル前後で取引されました。
HP
ポートフォリオで最大の新しいポジションの 1 つは、コンピューター ハードウェアのリーダーであるHP(フューレット・パッカード)。
競争上の優位性という点では、HP は、コカコーラ やアップルへの以前の大規模な投資など、バフェットが好むことが知られている他の象徴的なブランドと同じリーグにはありません 。
ただし、HP は長年にわたって存在し、安定した業績を上げ続けている、確固たるコンピューティングソリューションプロバイダーです。
Citi
Citiはグローバルな金融機関です。
バフェットが金融サービス会社の株式を購入したのはこれが初めてです。
シティグループは 0.80% のポートフォリオ配分でバークシャーの 15 番目に大きいポジションです。
バフェット インフレ まとめ
バフェットが2022年に追加購入したのは石油関連の資源株、及びAppleのように多少値段を上げても消費者が購入をためらわないような強いブランドを持つ企業等、前述したインフレに耐えうる企業の条件に合致している銘柄が多い。
個人的にはインフレ時には不動産、資源関連株、Apple等の圧倒的なブランドを持つ企業、ジョンソン&ジョンソンやP&Gのように安定的にキャッシュを稼ぐ企業が良いのかなと感じた。
インフレ時の資産防衛、是非参考にしてみてください。
1 thought on “ウォーレン・バフェット投資のルールと資産推移、最新ポートフォリオ”
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